これまで動画広告といえば、動画共有サービス内に掲載する動画広告のことでした。しかし、新たな動画広告「インディスプレイ型動画広告」、別名インバナー型動画広告が大きな注目を集めています。今回は新しいインターネット広告、インディスプレイ型動画広告についてご紹介します。

インディスプレイ型動画広告とは

インディスプレイ型動画広告とは、バナー広告枠の中に動画広告が流れる、新しいインターネット広告です。

バナーの中のみで動画が流れることもあれば、バナー広告にしばらくマウスをおくと、急にバナー広告が拡大し、そこに動画が流れ始めるタイプのものもあります。中にはブラウザをスクロールすることで動画が始まるタイプもあり、インスクロール広告と呼ばれています。

ディスプレイ広告のひとつとして分類されており、ターゲットを設定して広告を出すこともできます。また、ユーザーの閲覧環境に配慮し、音声は基本OFFとなっています。

インディスプレイ型動画広告のメリットとデメリット

従来のバナー広告枠を利用できるインディスプレイ型動画広告は、媒体を選べば従来の動画広告よりも潜在的なニーズを持つユーザーにアプローチできるといわれています。

また、広告が動いているということで、単純に目を引くというのも大きなポイントです。実際に目で動画を追ってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。

ただ、ユーザーは動画を見るつもりでサイトを訪れているわけではないため、最後まで視聴してもらえる可能性は決して高くありません。

また、従来の動画広告とは異なり、広告枠の大きさがバラバラなので、各枠に合わせるために動画をカスタマイズしなければならないという手間があります。

インディスプレイ型動画広告の導入方法

動画コンテンツの始めや終わりに流す従来の動画広告とは異なり、インディスプレイ型動画広告は動画広告がなくても導入できるのが魅力です。

導入方法はとても簡単で、配信用のタグを実装するだけです。従来の動画コンテンツの場合は、プレーヤーや広告配信サーバーを用意する必要があったので、インディスプレイ型動画広告は従来の動画広告よりも導入障壁が低いといえるでしょう。

ただ、前述したとおり広告枠のサイズがあまりにバラバラなので、動画を各枠の大きさに合わせてカスタマイズしなければならないという手間は生じてしまいます。インディスプレイ型動画広告を導入する場合は、できるだけ広告枠のサイズを絞るのがよいでしょう。

検索サイトを中心に多くの枠があるインディスプレイ型動画広告。効果的に利用すれば、潜在的なニーズを持つユーザーにアピールできるだけでなく、そのほかのユーザーの認知度を高めることもできます。そのためには動画の質を高めることが大切です。質の高い動画を制作し、インディスプレイ型動画広告をうまく利用しましょう。